北上川で爽快ラフティング!
川と川辺の自然に親しむ心の体験を
全長249km、東北で一番の長さと流域面積を誇るのが、岩手県岩手町から岩手県の中央部を流れ、宮城県の石巻湾に注ぐ北上川です。
今回訪れた花巻スポーツランドのある花巻市は、海側からおよそ120kmに位置しているとのことで、ちょうど全長の真ん中ほどに当たります。
東北屈指の温泉地花巻温泉があり、宮沢賢治の故郷としても知られる花巻市。市内の北上川は、「石っこ賢さん」と呼ばれるほど鉱石や地質に興味を持っていた賢治が、好んで化石などを採集した名所「イギリス海岸」でも知られています。
花巻スポーツランド代表の白畑誠一さんは、花巻育ちの元消防署員。自身も川に親しんで育ちましたが、川の事故が多いことに心を痛め「安全に遊びながら、川に親しんで欲しい」という思いのもと、川辺での遊びと防災指導の両立に取り組んでいます。
「修学旅行の受け入れも数多くやっていますが、海で水に親しんでいるであろう沖縄県や沿岸部の学校の子どもたちからも、流れがあるから川は面白いと言われます」とにこやかに語る白畑さん。流れに沿ってゴムボートで川を下るラフティングは、人気の体験メニューのひとつです。ラフティングのスタート地点はイギリス海岸。周囲の自然や景色を眺めながら、時には急流を漕ぐ6kmの爽快なリバーアクティビティを満喫できます。
取材では白畑さんの運転するトラクターの荷台に乗って川辺を案内してもらいながら、キジやタカ、フクロウ、ヘビ、カメ、タヌキなどの豊かな生態系があることの説明を受けました。ハンノキに提げられたブランコに乗って、細い枝の意外なほどの丈夫さに驚いたり、草笛の吹き方のレクチャーを受けたり、クワの実を木の枝からもいで食べたり(とっても甘い!)、都会ではなかなか体験できないような自然の時間が、北上川には豊かに流れています。
付近には堤防工事のときに川の一部が取り残されてできた「十二丁目沼」があり、穏やかな水面でのボートやカヌーの体験もできます。
秋の北上川には、ハクチョウやカモなど水辺の渡り鳥が訪れるそう。春~秋シーズンのラフティングやボート、カヌーなどの体験に代わり、雪のシーズンにはスノーモービルや雪上カヌーなどの雪遊びも体験できます。
白畑さんは「お客さんがやってみたいということがあれば、一緒にやってみます。花巻の自然に親しんで、心から何かを感じる旅を楽しんで欲しいと思っています」と話してくれました。
店舗データ
店名
花巻スポーツランド
URL
お問い合わせ
0198-22-6085
携帯電話
090-4476-5875
住所
岩手県花巻市十二丁目 1232
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