秋は短し旅せよいわて【いわて秋旅キャンペーン】

自家焙煎コーヒーと絶品スイーツで
夢のような癒しのひとときを

今回ご紹介する「NANAMARUNI COFFEE」は、三陸鉄道「久慈駅」から徒歩5分ほどの場所にあります。近くには「道の駅くじやませ土風館」があり、街歩きの際はここを拠点にすると便利です。

「Instagramを見て来店されるお客様が多いです」と語るのは、店主の嵯峨恒宏さんです。同店のInstagramには、オシャレでおいしそうなドリンクやスイーツがずらり。休日には、車で2時間以上かけて来店する人も珍しくありません。

そんな「NANAMARUNI COFFEE」がオープンしたのは、2018年5月のこと。

久慈市出身の嵯峨さんは、高校卒業後に仙台へ移住し、専門学校を経てアパレル業界で働き始めました。当時は地元の友人2人とルームシェアをしていて、東日本大震災以降は「久慈を盛り上げるために何ができるだろう」と話し合っていたそうです。

もともとコーヒー好きだった嵯峨さんは、友人たちとの話をきっかけに久慈でカフェを開くことを決意。「店名のNANAMARUNIは、ルームシェアをしていた頃の部屋番号なんですよ」と、教えてくれました。

初めて訪れた人の多くが、まるで映画のワンシーンのような店内に驚くという「NANAMARUNI COFFEE」。

嵯峨さんが好んで集めた日本のアンティーク家具を配置し、ドライフラワーがより一層、ノルタルジックな雰囲気を引き立てています。

テーブル席やソファー席を用意し、どこに座っても自然とくつろいでしまう不思議な空間。嵯峨さんは「レイアウトを決めるときには、席と席の距離感や、お客様の視線の位置などを考えて配置しています」と語ります。

「NANAMARUNI COFFEE」こだわりのドリンクといえば、自家焙煎のコーヒーです。

飲みやすさにこだわった「702ブレンド」や、深煎りの「マンデリン」、浅煎りでフルーティーな「ケニア」、苦みと酸味のバランスがよく豊かな香りが特徴の「エルサルバドル」を用意。さらに、月替りで楽しめるスペシャリティコーヒーも提供しています。

「コーヒーは豆や焙煎の仕方によって、味も香りも変わります。とても奥が深いですし、学びに終わりがないところが面白いです」そう言って嵯峨さんは笑顔を浮かべ、コーヒーを追求する楽しさをにじませていました。

ほかにも「NANAMARUNI COFFEE」では、フローズンドリンクや紅茶の月替りメニューを出しています。

季節感あふれるドリンクは、一年を通して人気の品々。最近ではハロウィンの時期に登場する“少し不気味な絶品ドリンク”も注目を集めています。

また、ドリンクと一緒に楽しみたいのが同店自慢のスイーツです。パフェやアフォガード、ショコラマドレーヌ、バナナと無花果（いちじく）のケーキなど、目移りしてしまうほど魅力的なラインナップ。なかでも人気なのが、「林檎のコンポートとキャラメルのクロッフル」です。

クロワッサンの生地をワッフルメーカーでサクサク、もちもちに仕上げた一品。林檎の優しい酸味とバニラアイスやキャラメルソースの甘さが絶品で、あっという間に完食してしまいます。

しっかりとした硬さが特徴の「702オリジナルプリン」は、シンプルなのに濃厚な味わい。どこか懐かしさが漂っていて、一口食べるごとにホッとする優しさが詰まったプリンです。

「当店をきっかけに久慈へ来て、いろんな街の魅力を知っていただきたいです」と語る嵯峨さん。地元の高校生とコラボしたイベントも開催していて、カフェを通じて世代を超えた人とのつながりを大切にしています。

そんな温かい思いが交錯する癒しのカフェ「NANAMARUNI COFFEE」。久慈を訪れたときには、ぜひ一度、足を運んでみてください。

カフェ特集