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カフェ特集Trip to Iwate in Autumn

CAFE gull

街とともに歩み続けて半世紀以上!
ゆるやかな時が流れる紅茶専門店

街のシンボル的存在の盛岡城跡

岩手を代表する城下町・盛岡。2023年には、アメリカのニューヨーク・タイムズ誌で紹介され話題を集めました。今は国内だけでなく、海外からも多くの人が訪れて街歩きを楽しんでいます。

街の中心部に佇む美しい石垣は、1598年に築城された盛岡城のもの。城こそ残っていませんが、東北三名城の一つに数えられているほか、日本100名城にも選ばれています。

そんな盛岡城跡から徒歩1分ほどの場所に、長い時を刻み続ける「ティーハウス リーベ」があります。

街で初めての紅茶専門店

古い街並みに佇む「ティーハウス リーベ」

「ティーハウス リーベ」のオープンは、1971年。なんと、50年以上の歴史を持つ老舗の紅茶専門店です。

当時の盛岡には紅茶の専門店がなく、「なんてハイカラな店だ!」と街の人たちが大注目。なかには、お店の雰囲気に合わせてオシャレして来店する人もいたそうです。

「こんなに長く店を続けるなんて思っていませんでした」と、明るく笑う千代子さん

お店を切り盛りしているのは、創業者である児山信一さんの奥様の千代子さん。

信一さんが数年前に他界されてからは、息子の亮一さんと一緒に店を守り続けています。

店の看板にも、どこか風格が漂っている

同店がオープンした頃の盛岡といえば、空前の喫茶店ブーム。多くの店が立ち並び、こだわりのコーヒーを提供していました。

そんななか信一さんは、「ほかの店と同じことをしてもダメだ」と、紅茶の道を極めることに。紅茶専門店へ行ったり専門書を買って勉強したりと、独学で学んでいきました。

「あの頃の喫茶店で出す紅茶といえば、茶こしに茶葉を入れて、蒸さずにお湯を注ぐだけでした。本当に紅茶が好きな人は、『紅茶は店で飲むものじゃない。自分で淹れるものだ』って、よくおっしゃっていたんですよ」

そう言って、千代子さんは懐かしそうに笑います。

だからこそ本格的な紅茶を提供する同店は、紅茶党の人たちを中心に人気を集めていったのです。

その後、今の店の向かい側に10年ほど別の紅茶専門店を出したり、当初は一階だけだった店を2階まで広げたりと、さまざまな歴史を重ねてきた「ティーハウス リーベ」。

今では地元の大学生が「この店だけは行った方がいい」と、先輩から後輩へ受け継ぐほど、多くの人に愛される名店になっています。

驚くほど豊富な紅茶メニュー

驚くほど豊富な紅茶メニュー

「ティーハウス リーベ」では、ストレートからアレンジまで、30種類以上の紅茶を用意しています。

カップだけでなく、約2杯分が入ったポットの紅茶をオーダーすれば、より一層のんびりとした時間を楽しむことができます。

肌寒さを感じる秋にオススメなのが、スパイスミルクティーです。

シナモンやミント、クローブなどを使用し、ミルクの深いコクが特徴。

千代子さんは、「ミルクでじっくりと抽出しているので、まろやかで濃厚な味をお楽しみいただけます」と、教えてくれました。

昔懐かしいレトロなパフェが人気

昔懐かしいレトロなパフェが人気

好みの紅茶と合わせて楽しみたいのが、同店の特製スイーツです。

フォンダンショコラやモンブラン、ティラミスなど魅力的なケーキが並ぶなか、今回はコーヒーゼリーパフェをチョイス。クラシカルな佇まいが店の雰囲気とマッチして、思わず写真に収めたくなってしまいます。

たくさんのフルーツと生クリームの下に隠れているのは、甘さ控えめのコーヒーゼリー。メロンやパイナップルなどの果物も、奥までたっぷり入っています。

ここでしか味わえない特別な時間

穏やかな雰囲気に包まれた居心地のよい店内

香り高い紅茶とスイーツを堪能しながら、ふと周りを見回すと、重厚感あふれる落ち着いた空気を感じます。

店内には、友人とおしゃべりを楽しむ人や読書にふける人、ただぼんやりと時間を楽しむ人など、さまざまな姿が。

そんなゆったりと流れる時間に身を任せるのも、同店ならではの過ごし方です。

ここで過ごすだけで、ゆっくりと心が満たされていく

世代を超えて愛されてきた「ティーハウス リーベ」。いつまでもこのままでいてほしいと願わずにはいられない、盛岡ならではの名店です。

この街の文化と歴史が感じられる同店へ、ぜひ一度お越しください。

店舗データ

店名

ティーハウス リーベ

営業時間

平日 7:30〜19:00
土曜 9:00〜23:00
日曜 11:00〜19:00

お問い合わせ

019-651-1627

住所

岩手県盛岡市内丸 5-3

マップ

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