秋は短し旅せよ岩手

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AUTUMN FESTIVALいわての秋祭り

花巻まつり

ギネス世界記録を達成した
花巻が誇る伝統の秋まつり

岩手県のほぼ中央に位置する花巻市では、毎年秋になると「花巻まつり」が開かれます。江戸時代から始まったとされていて、400年以上の伝統を誇る祭りです。

明治時代には高さ13メートルに及ぶ「屋形山車」が作られるようになり、東北では類を見ない祭りとして注目を集めました。その後、町に電線が張り出されるようになったことから、屋形山車よりも背の低い「風流山車」へと姿を変え、現在に至ります。

各団体が趣向を凝らして作る12台の風流山車は、7月頃から制作が始まります。約2ヶ月かけて完成した山車の上には、花巻の歴史や昔話、歌舞伎のワンシーンなど、毎年違った題材の物語を展開。どの山車も見応えがあり、制作を手掛けたメンバーは、口々に「うちの山車が一番!」と胸を張ります。

さらに花巻まつりでは、2015年に「神輿を同一会場で一斉に展示した最大数」としてギネス世界記録を達成しています。その数なんと、114基!ほかにも伝統の鹿踊りや神楽権現舞、花巻ばやし踊りをはじめとするパレードもあり、祭りの期間中は街中が熱気と興奮に包まれます。「豪華絢爛」という言葉が似合う東北屈指の秋まつりを、ぜひ堪能してください。

祭りの名前
花巻まつり
開催期間
9月第2土曜日を中日とする金~日曜日
開催場所
花巻市内お祭り広場ほか(花巻市上町アーケード周辺ほか)
URL
Instagram(花巻まつり実行委員会公式アカウント)
お問い合わせ
花巻まつり実行委員会(花巻市観光課) 0198-41-3542

遠野まつり

紅葉に包まれる侍屋敷で絶品スイーツと
自慢の料理を堪能!

周囲を山々に囲まれた遠野市は、古くから内陸と沿岸を結ぶ交通の要所として多くの人が行き交っていました。寒暖差が激しく、江戸時代には大きな凶作が度々起こっていたそう。こうした厳しい環境の中で人々の心の支えとなったのが、子々孫々と受け継がれてきた民話であり、郷土芸能だったのです。

現在、遠野市には60以上の郷土芸能団体があり、それらが一堂に介するのが「日本のふるさと遠野まつり」です。毎年9月の第2土曜、日曜に開催され、初日は「しし踊り」や「田植踊」、「南部ばやし」、「さんさ踊り」、「神楽」など、さまざまな郷土芸能団体がパレードで練り歩きます。その後も市内13団体、総勢約700名が繰り広げる「しし踊り大群舞」や、各神楽団体が共演する夜神楽などが披露され、幻想的な雰囲気のまま夜が更けていきます。

翌日は、遠野郷八幡宮馬場で行われる遠野南部流鏑馬からスタート。射手の後を介添奉行が「よう射たりや」と連呼しながら追う作法は、全国でも南部流鏑馬でしか見られない貴重なもの。この日も郷土芸能団体によるパレードや神楽が披露され、2日間を通して人々の祈りが生んだ郷土芸能を楽しめる秋まつりになっています。

祭りの名前
日本のふるさと遠野まつり
開催期間
9月第3土曜・日曜日
開催場所
市街地・遠野郷八幡宮
URL
遠野の郷土芸能とまつり
お問い合わせ
一般社団法人遠野市観光協会 0198-62-1333

みやこ秋まつり

華やかで美しい船山車と
市民総出の手踊りは迫力満点!

本州最東端に位置する宮古市は、三陸ならではのリアス海岸が美しい港町です。三陸復興国立公園にある浄土ヶ浜は、青々とした海に流紋岩(りゅうもんがん)と呼ばれる白い火山岩が林立する景勝地。夏は岩手を代表する海水浴場として人気を集めています。

古くから漁業が盛んな宮古市には、天然のアワビやウニ、真タラ、ミズダコ、ワカメなど、新鮮な海の幸が目白押し。2024年度は、コロナ禍の収束やインバウンド増加の影響から宮古港へ寄港するクルーズ船が過去最高となり、国内外を問わず多くの人がこの街を訪れています。

そんな宮古市で毎年9月に開かれるのが、「みやこ秋まつり」です。

これは1985(昭和60)年に社団法人陸中宮古青年会議所が始めたもので、現在は参加団体などによる「みやこ秋まつり実行委員会」が中心となって運営しています。

地元の人たちがこぞって参加する手踊りと、港町らしい船山車(ふなだし)のパレードは迫力満点。豪華に飾られた船山車の中には、宮古市を拠点に活動する創作和太鼓団体「山口太鼓」のものもあります。

威勢の良い掛け声と、大地を揺るがすような太鼓の音。そして、浜で生きる人たちの笑顔が印象的な祭りです。

祭りの名前
みやこ秋まつり
開催期間
9月中旬(敬老の日の前)の2日間
開催場所
宮古駅前広場など
URL
Instagram(みやこ秋まつり)
お問い合わせ
みやこ秋まつり実行委員会[(一社)陸中宮古青年会議所]0193-65-7266

盛岡秋まつり

各町内自慢の山車が集結!
盛岡に秋を呼ぶ風物詩

1680年に南部29代重信公によって建立された盛岡八幡宮。盛岡の総鎮守として知られており、地元の人たちにとっては初詣や七五三、厄払いなどのほか、日常の中で自然と立ち寄り参拝する身近な存在でもあります。

そんな盛岡八幡宮の例大祭と合わせて行われるのが、各町内の山車が勢揃いして練り歩く「盛岡秋まつり」です。この祭りは、1709年に南部藩のまちづくりが完成したことを祝い、全23町の若衆が町の紋章である丁印(ちょうじるし)を盛岡八幡宮に奉納し、城下を練り歩いたことが始まりとされています。

毎年、お盆が明ける頃から各町内で山車づくりが始まり、それと同時に祭りで披露する太鼓の練習もスタート。どこからともなく聞こえてくる太鼓の音色に、人々は秋が来たことを実感するのだそう。歌舞伎や歴史の名場面をテーマにした山車が、地域の人たちの手によって作り上げられていきます。

の祭りの見どころは、14日に行われる八幡下りパレードと15日に開かれる山車大絵巻パレードです。全ての山車が勢揃いして、太鼓の音を響かせながら市内を巡行。街角から突如として現れる大きな山車が、盛岡の街に秋の風を呼び込みます。

祭りの名前
盛岡秋まつり
開催期間
9月14日~16日
開催場所
盛岡八幡宮など
TEL
019-621-8800
URL
盛岡観光情報(盛岡秋まつり)

久慈秋まつり

600年以上続く
県北エリア最大の秋祭り!

岩手県北東部の沿岸に位置する久慈市では、毎年9月の第3金曜日から日曜日まで「久慈秋まつり」が開かれています。市内にある大神宮と秋葉神社、巽山(たつみやま)神社が合同で行う祭りで、その規模はなんと県北エリア最大。1360年代から始まったとされていて、実に600年以上の歴史があります。

この伝統ある祭りを一目見ようと、10万人以上の人が訪れる「久慈秋まつり」。初日の前には前夜祭が行われ、山車と神輿が集結して祭り囃子を響かせます。全部で8台ある山車はからくり式で、市内8つの山車組が毎年手作りしています。人形や飾りが展開した山車の大きさは、最大で12mに及ぶものも。どの山車も細部まで趣向を凝らし、完成が近づくごとに街全体が活気づいていきます。

そんな山車と神輿が市内目抜き通りを練り歩くのは、初日の「お通り」と最終日の「お還り」です。昼間は青空のもとで威勢のよい掛け声が響き、夜はライトアップされた荘厳な姿に誰もが息を呑みます。中日には郷土芸能パレードもあるので、前夜祭から最終日まで余すことなく楽しめるのも魅力の一つです。

祭りの名前
久慈秋まつり
開催期間
9月第3金曜~日曜(前夜祭は木曜)
開催場所
久慈市市街地中心部ほか
URL
久慈市HP(久慈秋まつり)
お問い合わせ
久慈秋まつり実行委員会(久慈市観光物産協会) 0194-66-9200

山田祭り

漁師町で繰り広げられる
県無形民族文化財指定の祭り

岩手県沿岸中部にある山田町には、山田湾と船越湾があり世界でも有数の漁場として知られています。海岸性原生自然の景観に優れた船越半島は、「本州に残された最後の秘境」と呼ばれていて学術的にも価値が高いのだそう。

雄大な海の恵みにあふれる山田町では、毎年秋になると山田八幡宮と大杉神社の例大祭を同時に行う「山田祭り」が開かれます。

享保19年に創建された山田八幡宮では、舎人と呼ばれる人々が神輿を担ぎ、1日かけて町内を練り歩きます。21時を過ぎて山田八幡宮に戻った神輿を待ち受けるのは、神社の急な石段を登る

一方、天明7年創建の大杉神社では、舎人たちが胸まで海に浸かって神輿を清める「御潮垢離(おしおごり)」を行います。最後は輿船(こしぶね)という小さな船に神輿を乗せて、海の神様を祭る明神岬で海上安全や大漁を祈願。その後、山田湾を一周する「海上渡御(かいじょうとぎょ)」を経て陸へと戻ります。

岩手県無形民俗文化財にも指定されている「山田の神幸行事」。漁師町ならではの祭りを、ぜひ御覧ください。

祭りの名前
山田祭り
開催期間
9月敬老の日前々日から3日間
開催場所
山田町中心部
URL
山田町商工会HP
お問い合わせ
山田の魅力発信実行委員会(山田町商工会内) 0193-82-2515

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