秋は短し旅せよ岩手

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NOTE旅ノート

2025/06/30

有家海岸

有家海岸

潮風に吹かれながら
駅から駅へ歩くトレイルコース

地図を片手に冒険気分で挑戦!

厳しい夏の暑さが落ち着くと、吹き抜ける風が秋の気配を増していきます。スポーツや読書、グルメなど、秋の楽しみ方はさまざまですが、今年は「みちのく潮風トレイル」に挑戦してみてはいかがでしょうか?

みちのく潮風トレイルとは、東日本大震災からの復興の一環として環境省が策定したもので、青森県八戸市から福島県相馬市まで続く「歩くための道」。全長1,000キロを超えるロングトレイルです。

有家海岸

今回ご紹介するのは、岩手県洋野町にあるJR八戸線の有家(うげ)駅から陸中中野駅までのコース。寄り道をしても3時間ほどで歩けるので、初心者の方でも気軽にチャレンジできます。

太平洋を独り占めできる有家海岸

まずは、有家駅の小さな駅舎からスタート。見渡す限りの水平線が出迎えてくれ、駅の下には有家海岸が広がっています。有家海岸の砂浜は、砂鉄を含んでいるため少し黒っぽいのが特徴。別名「砂鉄浜」とも呼ばれていて、砂の中に磁石を入れるとビッシリと砂鉄がくっついてきます。

有家駅

美しい海岸線を横目に見ながら進んでいくと、古くからこの地を守り続けてきた中野熊野神社の石段が見えてきます。毎年8月に行われる例大祭では、地元の子どもたちが神輿を担ぎ町内を練り歩くのだそう。この歴史ある神社に立ち寄り、旅の安全を祈願しましょう。

木立に囲まれた細い道に入りしばらく歩いていると、海側が大きく開けた場所に出ます。ここは、太平洋が一望できる絶好のフォトスポット。雄大な海を眺めながら休憩するのもオススメです。

有家海岸2

名瀑を楽しめる寄り道も

ゴールの陸中中野駅に到着しても体力と時間に余裕がある場合は、高家(こうげ)漁港を目指しましょう。 駅から海沿いに南下していくと、洋野町と久慈市の境にある高家川に出ます。その北側に高家漁港があるのですが、途中で大きな岩が3つ並んでいるのが見えてきます。真ん中の岩をよく見てみると…なんとゴリラの横顔にソックリ!これが町の観光スポットにもなっている奇岩「ゴリラ岩」です。立ち寄った際は、ぜひチェックしてみてください。

そこからさらに足を伸ばすと、名瀑「中野白滝」に到着します。こちらは上下二段の大滝で、上段は高さ27m幅8m、下段は高さ6m幅12mあります。豪快な滝音を響かせながらも繊細な流れを見せる中野白滝は、マイナスイオンたっぷりでトレイルの疲れも吹き飛ぶ心地よさです。

有家海岸_中野白滝

駅から駅へ歩くだけで、洋野町の豊かな自然が満喫できる贅沢なコース。あなたもぜひ、体験してみませんか?

詳細情報

施設名

有家駅

所在地

岩手県九戸郡洋野町有家第2地割
※トレイルを行う際は、高潮や大波などの場合は迂回路を選択するなど事前に天候を確認した上で行動してください。

マップ

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