NOTE旅ノート
2025/06/30
南部美人
杜氏スタイルで巡る見学ツアー!
海外でも愛されている南部美人
岩手県二戸市に酒蔵を構えている南部美人は、120年以上の歴史を誇ります。
現在は五代目の久慈浩介さんが代表取締役社長を務め、海外へ販路を展開するほか、リキュールやウイスキーの製造にも着手。世界で初めて日本酒のヴィーガン国際認証を取得するなど、次々に日本酒や酒蔵の可能性を広げています。
そんな南部美人でぜひ訪れてほしいのが、2023年にオープンした「本蔵hongura」です。
以前は出荷倉庫として使われていた蔵を、二戸市の新しい観光拠点としてリノベーション。酒造見学の受付や試飲、レンタルスペースとして利用されています。
酒蔵見学は2コースを用意
南部美人の酒造見学は、敷地裏手にある小さな社「松尾様」に参拝するところからスタートします。
専用の衣装が用意されていて、白衣(衛生服)の上から半纏をまとい、頭に手ぬぐいを巻くという“杜氏スタイル”。歴史を感じさせる蔵の中で、洗米から仕込み、絞りなどの各工程に加え、ウイスキー工場も巡ります。
見学する仕込み蔵には、なんと3つのカメラと専用のフォトシステムが配置された本格的なフォトスポットを完備しています。仕込み期間でタイミングが良ければ、酒母や醪(もろみ)などをかき混ぜる「櫂入れ」の体験と撮影もOK。タイミング次第なので、体験できたらラッキーです!
見学プランは2種類あり、「シンプル見学コース」は約70分で見学と撮影、コインサーバーでの試飲が含まれています。
約140分のプレミアム体験コースは、見学や撮影に加えて浄法寺塗の平盃を使った飲み比べが可能。酒米や温度、酒器によって変わる味わいが楽しめるほか、ブレンドすることで新しい味が発見できるという蔵元ならではの体験も待っています。
熟成途中のウイスキーも堪能!
「綺麗で美しい酒」を目指す南部美人の酒造りは、日本酒だけではありません。2023年には、岩手初となるウイスキーの蒸留所「NANBUBIJIN DISTILLERY」を設立しました。
ジャパニーズウイスキーと表示するためには、「700リットル以下の木製樽に詰め、国内で3年以上貯蔵」という基準があります。そのため南部美人のウイスキーが販売されるのは、早くても2027年以降のこと。でも「本蔵hongura」では、熟成途中のウイスキー(ニューメイク)を、アルコール度数61%の原酒として一足先に試飲できるんです。
100年以上の時を超えて日本酒を造り続けてきた誇りと、無限の可能性が感じられる南部美人。岩手が誇る名酒を、ぜひ味わってみてください。
詳細情報
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施設名
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株式会社南部美人
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URL
- https://www.nanbubijin.co.jp/
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お問い合わせ
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0195-23-3133
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所在地
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岩手県二戸市福岡字上町13
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マップ