秋旅 note

2024/09/11

「泳ぐホタテ」ヤマキイチ商店ガストロノミーツアー

「ヤマキイチ商店」ガストロノミーツアー

「泳ぐホタテ」が育つ釜石湾を、漁船でクルージング

「泳ぐホタテ」の名を聞いたことがあるでしょうか。三陸釜石湾から全国に鮮度抜群の最高級ホタテを届け続ける、ヤマキイチ商店の登録商標です。「泳ぐホタテ」を味わう漁船クルーズツアーが開催されるということで、平田（へいた）漁港のすぐそばに加工場と事務所を持つヤマキイチ商店を訪ねました。

「ヤマキイチ」の屋号

白い壁に「ヤマキイチ」の屋号が印象的な加工場

この秋のツアーでは、釜石湾を漁船クルーズで巡りホタテの養殖場を見学したあと、ヤマキイチ商店の歴史や震災についてのお話を伺います。そして加工場のすぐ隣に一昨年オープンしたばかりのレストラン「与助」で「泳ぐホタテ御膳」を頂くというもの。実際のホタテの漁場を見られる上、現地で最高級ホタテが食べられるとあって胸が高鳴ります。

ライフジャケットを貸与されて乗船。

ライフジャケットを貸与されて乗船。日差しがあるときは帽子の着用がおすすめです

平田漁港の岸壁から、８人乗りの漁船に乗り込み釜石湾クルーズがスタート。三方を陸に囲まれた湾は波が穏やかです。この日は風が強めとのことでしたが、船が大きく揺れることもなく、爽やかな海風が通り抜けて行きました。時折かかる波しぶきには「テーマパークのアトラクションみたい！」と乗客の歓声が上がります。

ライフジャケットを貸与されて乗船。

リアス海岸

三方を山に囲まれた釜石湾の様子は、まさにリアス海岸そのものの様相

釜石大観音

釜石湾を巡る漁船クルーズに出発！　海から眺める釜石大観音の迫力に圧倒されます

君ケ洞秀綱さん

船を操縦しながら平田湾やホタテ、釜石湾口防波堤について説明する君ケ洞秀綱さん。

釜石湾では他にも、釜石港のガントリークレーンや、ギネス記録を持つ世界一の釜石湾口防波堤が見られたり、船でしか行けない砂浜を眺めたりと見どころが満載。岸壁で釣り糸を垂らす太公望たちに船の上から手を振ると、皆さん笑顔で手を振り返してくれるのがとても印象的でした。

釜石湾

釜石湾口防波堤

ギネス世界記録を持つ釜石湾口防波堤。東日本大震災ではこの巨大な防波堤も壊れ、その後修復されました

貴重な岩手県産ホタテを新鮮なまま味わおう

漁船クルーズを終えたあとは、黒いおしゃれな外観が目を引くレストラン「与助」へ。

釜石に限らず岩手三陸全域はホタテの名産地ですが、実は日本のホタテ水揚げ量の95%は北海道産。岩手県産のホタテは水揚げ量こそ多くないものの、三陸の豊かな海で栄養たっぷりに育つため、サイズが大きく貴重で高価なホタテとして出荷されています。

2022年にオープンした「与助」

2022年にオープンした「与助」。君ヶ洞家の先々代「与惣右衛門」と、先代「助七」から一字を貰って名付けられました

「与助」で提供される「泳ぐホタテ御膳」は、甘く新鮮なホタテの刺身と、ホタテの炊き込みご飯、ホタテの煮物、吸い物、小鉢の御膳です。「ホタテの刺身は、熟成してとけるような食感のものだと思われているかもしれませんが、新鮮なホタテは実は繊維質がすごいんです」と専務取締役の君ケ洞剛一（きみがほらたけいち）さんが語ります。小鉢の内容は季節によって変わりますが、ホタテの概念が変わるような新鮮な刺身の品質は、いつだって折り紙付きです。

ホタテ

海水の入った生け簀で管理されいてるホタテ

貴重な岩手県産ホタテの中でも、ヤマキイチ商店の「泳ぐホタテ」は、貝が薄くて身の詰まっている２年貝にこだわって厳選。漁師さんから仕入れたホタテを自社のいけすで洗い、新鮮な海水を吸わせて１枚１枚丁寧に選別を行なって質を見極め出荷します。

ヤマキイチ商店で注文したホタテと海水が入れられた発泡スチロールが手元に届くと、箱からガサゴソと音がするほどの活きの良さが「泳ぐホタテ」の特徴です。君ケ洞専務は「お客様からは、ホタテの概念が変わりましたという声をいただきます。私たちが子どもの頃から当たり前に食べてきた、本来のホタテの味を全国の皆さんにも知って欲しい」と話します。

とびきり笑顔が輝くヤマキイチ商店の君ケ洞剛一さん

貴重なホタテを味わい、漁船クルーズを楽しむ特別な秋のガストロノミーツアー。ぜひ三陸の海の魅力を五感で味わいに来てください！

「与助」は日曜日の10時～14時のみ営業。ほかは予約にて営業しています

ツアー概要

開催日
①令和6年10月4日（金）11:30～14:30 ②令和6年10月5日（土）11:30～14:30 ③令和6年10月17日（木）11:30～14:30 ④令和6年10月19日（土）11:30～14:30 予備日令和6年11月3日（土）11:30～14:30 ※上記以外の日程でも開催できる可能性があります。まずは、お気軽にご相談ください。: 催行人数
７名（最低４名）: 料金
5,500円（税込）/人: 申し込み先
（一社）釜石観光物産協会 電話番号：　0193-27-8172 https://sanriku-travel.jp/archive/p20240909155734